Windows10のサポート終了にともない、パソコンを買い替えました。
今回は、処分する旧パソコンの初期化とデータ消去の手順をお伝えします。

小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら。
リサイクル回収の前に…
これまでお伝えしてきた新パソコンの初期設定がようやく終わり、旧パソコンを処分することにしました。



購入したメーカーにリサイクル回収してもらいます。
売ったりゆずったりはしないので、第三者がこのパソコンを使うことは(たぶん)ありませんが、初期化とデータ消去を行いました。
今回は「Windows10パソコンをメーカーにリサイクル回収してもらう」という「どうせ壊れてもいい」前提での方法となります。
Windows10初期化の手順
初期化する前にストレージ容量をチェックしました。





これらを空にします。
なお、プリンターやBluetoothのマウスなどを接続していると失敗するおそれがあるそうです。
私はそのせいか最初に失敗したので、USBレシーバー接続のマウスとキーボードに切り替えました。
まず、スタートボタン→「設定」→「更新とセキュリティ」の順にクリックします。


左メニューの「回復」→「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」の順にクリックします。


「オプションを選択してください」の「すべて削除する」をクリックします。


「Windowsを再インストールする方法を選択します」の「ローカル再インストール」をクリックします。


「追加の設定」の「設定の変更」をクリックします。


「設定の選択」は以下を選択して「確認」をクリックします。


- 「データのクリーニングを実行しますか?」→「はい」
- 「すべてのドライブからファイルを削除しますか?」→「はい」
- 「Windowsをダウンロードしますか?」→「はい」にしたら失敗したので「いいえ」
「追加の設定」の「次へ」をクリックします。
「このPCをリセットする準備ができました」の処理内容を確認して「リセット」をクリックします。


初期化が始まるのでそのまま待ちます。


↓


↓





ここまでは良かった…。
初期化失敗の対処法
しかし、このあと私は「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。変更は行われませんでした」と表示されてしまいました。


マウスが利かなかったのでEnterキーを押して「キャンセル」を実行しました。
そのあと私はカーソルキーで「PCの電源を切る」を選択し、Enterキーを押してパソコンの電源を切りました。
再度パソコンの電源を入れたら「PCを初期状態に戻すときに、エラーが発生しました」と表示されました。


「閉じる」をクリックしたところ、デスクトップ画面が表示されました。失敗です。



カンベンして…。
ということで、調べたあげく以下の対処法を施しました。
スタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell」をクリックします。
表示された画面の末尾に「sfc /scannow」(下図下線部分)と入力してEnterキーを押します。


そのまま待っていると、「破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました」と表示されました。
末尾(上図カーソル部分)に「exit」と入力し、Enterキーを押して画面を閉じます。



OSのシステムファイルが破損していたようです。
そして、前述と同じ手順で再度初期化を試みたところ、無事初期化されました。
20時半ごろに開始して、途中で同じ画面のまま2時間半ほど止まってしまいましたが、うたた寝したあと深夜2時ごろに確認したら終わっていました。
これのおかげか、前述のBluetoothマウスからUSBレシーバー接続のマウスに切り替えたのが良かったのかはわかりませんが、とにかくこれでパソコンの初期化は完了しました。
初期化後の初期設定
初期化が終ったら初期設定の画面が表示されるので指示に従って進めます。
ここはWindows11と同じような感じなので下の記事をご参照ください。
私は飛ばせるところは飛ばして適当に進めました。



どうせこのパソコンは捨てるので…。
ただし、インターネット接続とMicrosoftアカウントの作成(もしくはサインイン)の項目はスキップすることはできませんでした。
パソコンを売ったりゆずったりする場合はご注意ください。
Microsoftアカウントからのデバイスの削除とパソコンのローカルアカウントの削除は次回行います。
デスクトップ画面が表示されたら終了です。
ストレージを確認すると、OSのシステムファイル以外のデータは消去されていました。


cipherコマンドでデータ消去
初期化だけではデータは完全に消去されないおそれがあるそうです。
そこで私はそのあと「cipherコマンド」でCドライブとDドライブのデータ消去を行いました。
ストレージの空き容量に無意味なデータを3回上書きして過去データの復元をより困難にするという処置です。
スタートボタン→「設定」→「システム」→「電源とスリープ」にて「画面」と「スリープ」を「なし」に選択します。


そうしたらスタートボタン横の検索ボックスに「cmd」と入力します。


検索結果に表示された「コマンド プロンプト」の「管理者として実行」をクリックします。
Cドライブの場合は「C:¥Windows¥system32>」の横に「cipher /w:C:」(下図下線部分)と入力してEnterキーを押します。


すると点(「・」)の表示とともに以下の3回の上書き処理が実行されます。
- 「0x00に書き込み中」
- 「0xFFに書き込み中」
- 「乱数に書き込み中」
上図の画面が表示されたら完了なので画面を閉じます。



Cドライブは2時間弱かかりました。
Dドライブは同じ手順で「C:¥Windows¥system32>」の横に「cipher /w:D:」と入力して実行します。
コマンド実行中はストレージの使用容量が増えますが、終了後は空になります。


なお、このあとダメ押しでもう一度パソコンを初期化しようとしたら、「回復環境が見つかりません」という画面が表示されてしまい断念しました。





データ消去はこれで終わりにします。
次回は、Microsoftアカウントからのデバイスの削除とパソコンのローカルアカウントの削除を行います。
ちなみに今回パソコンを購入したのは、ドスパラというBTOパソコンの通販サイトです。
その他、以下の通販サイトを比較しました。パソコン購入の際の一助となれば幸いです。
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