前回はオーディオテクニカのダイナミックマイク「AT2040」とオーディオインターフェース「AT-UMX3」を接続して録音した模様をお伝えしました。
今回はElgatoのマイクアーム「Wave Mic Arm」の取り付けと使用について解説します。

小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら。
Elgato Wave Mic Armの開封
今回の内容はYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。
Elgato(エルガト)といえばゲーム実況で使うキャプチャーボードで有名なメーカーということで、「マイクアームの品質も良さそう」という思い込みで購入しました。
商品の内容は以下のとおりです。
- アーム
- クランプ
- 延長ポール(15cm)
- カウンターウェイト(260g)
- 六角レンチ
- 変換アダプター2個(規格:3/8と5/8)
- 取扱説明書
他にもいろいろなマイクアームがありますが、延長ポールで高さをかさ増しできるのが便利だと思いました。
ひとつ残念だったのは、ざらざらの紙製の梱包材に直に入れられていたせいか、マイクケーブルを収納するアームのゴムの部分に擦過痕がついていたことです。


この「中古感」のせいで開封したときのワクワク感が薄れてしまいます。
せめてアームだけでもビニール袋に入れてほしかった、というのが今回唯一ともいえる不満でした。
取り付け
クランプの幅は最大6cmまで調整することができます。


私の場合、机の天板とフレームに段差があるので、100円ショップで購入した角材を噛ませました。



無加工でサイズぴったり。
そして上下にカーペットの切れ端を挟みました。
下のレバーは、押し下げるとネジを回すことなく位置を調整できるので、壁際にも設置することができます。
クランプと延長ポールにはそれぞれ小さなネジ穴があります。


これを付属の六角レンチで回すことで、脚の挿し込み口を締めたり緩めたりすることができます。
アームの動き


アームの長さは以下のとおりです。
- 上アーム全長:40cm
- 下アーム全長:40cm
- 水平時の全長:78cm
- 垂直時の全長:75cm
アームの根元は360度回転させることができます(延長ポールを付けても同様)。
操作は滑らかで、きしんだりガタついたりすることは今のところありません。
また、安物のような手で回すネジは関節にはなく、手で動かすだけでアームを伸び縮みさせて固定することができるのも便利です。
ただし、上下のアームをくっつける場合は、上図のように下のアームを後ろに倒す必要があります。
よって上のアームをくっつけたまま下のアームを垂直に立てて収納することはできません。
とはいえ、前述のように根元は360度回転させることができるので、さほど収納に困ることはないかと思います。



その辺は自身の環境によりますが。
マイクの接続


ということで、最終的に私は机の左端にアームを取り付けました。
収納に困ることはありませんが、しっかりした造りのぶん存在感はあります。
よほど大きな机でなければ、椅子に座って喋るぶんにはマイクの位置調整に困ることはないはずです。
そして、ボールエンドにマイクを接続。
オーディオテクニカのAT2040の場合、5/8の変換アダプターを取り付ける必要があります。
ちなみに変換アダプターは、2つとも公式サイトの画像のものと色が違いました。
公式サイトのものは金色で、実際に送られてきたものは黒色です。
それも気になるといえば気になりますが、品質に違いはない…と思いたい。
前述のようにマイクケーブルはアームに収納することができます。


マイクの耐荷重は250~1000gです(アクセサリー含む)。
私のAT2040は615gなので問題はなく、アームも安定しています。



カウンターウェイトは必要ありません。
録音


テストとして、まずは以下のようにマイクの位置を色々と変えて音声比較してみました。
- 上から下に向ける
- 下から上に向ける
- 正面に向ける
次にマイクを正面に向けた状態で、口との距離を変えて音声比較しました。
- こぶし1個分(10cm)
- 20cm
- 30cm
距離感や音量調整などはまだ完全につかめてはいませんが、やはりAT2040の音質自体は良い。
前回述べたホワイトノイズもだいぶ低減されたような気がします。
このアームでマイクを中空に吊り下げることで、机や床からの振動が緩和されたからではないかと思います。
以上、懸念はある程度晴れたということで、ようやくダイナミックマイクのAT2040を使って録音する体制が整いました。
Wave Mic Armの操作性と安定感も非常に良いので、今後もこれらを使い続けていきたいと思います。




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