先日自宅のエアコンを掃除しました。
今回は、エアコンの各パーツの脱着および洗浄の模様をお伝えします。

小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら。
エアコン掃除再挑戦
今回の内容はYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。
師走に入り寒くなってきたのでそろそろエアコンを使おうかと思いましたが、夏に掃除を断念して以来汚いままで躊躇していました。
そこで重い腰をあげて、ようやくエアコン内部の洗浄にとりかかったという次第です。
対象はパナソニックの「CS-221CFR-W」という機種です。
下記URLより公式の取扱説明書を見ることができます。
https://panasonic.jp/manualdl/p-db/cs/cs_221cf_0.pdf
なお、初体験かつ洗ったパーツの乾燥を考慮して、掃除の工程を3日に分けました。



焦ると何かやらかしそうなので…。
ちなみに、このエアコンは10年以上使っていて「設計上の標準使用期間」を超えています。
そのため私は最悪「壊れてもいい」という前提で作業していることをご了承ください。
初日
初日はエアコンの外装を取り外して洗いました。
以下私はニトリル手袋をはめて作業しました。
また、エアコン内部の状態を確認するためのライトがあると便利です。
外装を取り外す
まずエアコンのコンセントを抜きます。
落下する汚れを防ぐために、私はダイソーで購入した園芸用のシートで机を覆いました。


前パネルは外す必要はありませんが、私は洗いやすいように外しました。


フィルターは持ち上げて引けば簡単に取り外せます。


ルーバーは、真ん中のツメを外して下に回転させたら、たわめて左右片方ずつ外します。


送風口の羽根は根元を押さえながらひとつずつ手で引き抜きました。


下部のカバー2つをマイナスドライバーで開けて手で引き抜きます。


カバー奥のネジ2つをプラスドライバーで外します。


カウルは両手で持ち上げて上部3か所のツメを外し、手前に引いて外します。


外装を洗う
外したパーツの洗浄については、以前の夏の動画をご参照ください。
私の場合、いずれもウタマロとダイソーのブラシで十分きれいになりました。
2日目
2日目はドレンパンとファンを取り外して洗いました。
ドレンパンを取り外す
ネジひとつ外してモーターを取り外します。


私の場合、壁際にエアコンを設置しているので普通のドライバーだとつっかえてしまいます。
そこでラチェットドライバーを使いました。
ただ、これでもモーターが柄に当たって完全にネジまで届きません。
外したモーターは養生テープでエアコンに貼り付けておきます。



これでドレンパンを外すことができます。
ドレンパンのホースが右側に付いている場合は、まず左側を押し下げてツメを外します。


次に右側を押し下げてツメとホースを外します。


ホースは固くてビクともしなかったので、私はドライバーでホースの先端を押さえて接続口を引き抜きました。
ファンを取り外す
ファンを取り外すには、まず右側の少し広く空いている隙間の奥のネジを外します。


ここは見えづらく、またネジが固着していた場合はドライバーだとナメるおそれがあるので、最初は8mmのレンチを使いました。
このレンチを隙間に挿し込んでネジを緩めたあと、ドライバーで回して外しました。
つづいて熱交換器(フィン)の左側のネジ2つを外します。


ファンの軸受けを取り外します。


熱交換器の左側を持ち上げてファンを左側に引き抜きます。


熱交換器の金属の部分は、強く押さえると曲がったり凹んだりするので注意が必要です。
熱交換器を動かすと配管を傷め、エアコンの故障の原因となるおそれがあります。
繰り返しますが、ご自身での作業はすべて自己責任となります。
ドレンパンとファンを洗う
外したドレンパンとファンは、外装と同様にまずはウタマロで洗いましたが、汚れが少し頑固だったので次にキッチンマジックリンを使いました。
そのせいか、これらもだいぶきれいになりました。
あとは適当に乾拭きして自然乾燥させます。
3日目
3日目はエアコンとその周りを養生して洗浄したあと、各パーツを取り付けてエアコンを運転しました。
エアコンを養生する
エアコンを養生する前に、私は壁と床をビニールシートと段ボールで養生しました。
そのあと熱交換器の左側のネジ2つを締めて隙間をふさぎました。


エアコンの左右と下部の計4か所の隙間を養生テープでふさぎます。


エアコンの下部の穴を養生テープでふさぎます。


エアコンの右側の基板をタオルで覆って養生テープで留め、マスカーテープで養生します。


エアコンの下部に養生テープ、その上にマスカーテープを貼ります。


エアコン上部にも同様にマスカーテープを貼ります(フィルムはあとで広げる)。
そしてエアコン全体は専用のカバーで包みました。



あらかじめヒモを引いて、口をある程度締めておきます。
カバーを装着したら、上下のマスカーテープを広げてエアコンとカバーの隙間をふさぎます。


汚水受けのバケツを置いたら準備完了です。


エアコンを洗う
熱交換器と送風口に水を吹きかけます。


私は高圧洗浄機がない(高くて買えない)ので、手でポンピングする蓄圧式スプレーを使いました。
これのメリットは安いことで、デメリットは頻繁に水を入れる必要があるのと、水圧がすぐに弱くなり何回もポンピングするはめになるので疲れることです。
そしてウタマロを熱交換器と送風口に吹きかけてブラシで洗い、水ですすぎます。


これで汚れが落ちなかったらキッチンマジックリンを使おうと思いましたが、私の場合はウタマロで十分でした。
汚水が出なくなったら適当に乾拭きします。
私は念のためエアダスターで熱交換器の水を切りました。
これでピカピカになりました。


養生をすべて取り外します。


熱交換器の左側のネジ2つを外します。





水漏れはなく安心しました。
パーツを取り付ける
熱交換器の左側を持ち上げて、ファンの右側の穴をエアコンの軸に挿し込みます。


熱交換器の左側を元の位置に戻し、ファンの軸受けを取り付けます。


ファンの右側の奥にネジを挿入してドライバーで締め、仕上げに8mmのレンチで締め付けます。


熱交換器の左側のネジ2つを締めます。


ドレンパンはまずホースを接続します。


次にドレンパンを持ち上げるようにして左右のツメをエアコンの接続口にはめ込みます。




モーターはラチェットドライバーでネジを締めて取り付けました。





最後に外装を取り付けます。
- カウルは上部3か所の穴にエアコンのツメをはめ込み、下部を押し込むようにして取り付けます。
- 下部のネジ2つをドライバーで締め、カバー2つを取り付けます。
- 送風口の羽根をひとつずつ取り付けます。
- ルーバーは下向きにして左右を接続したあと、エアコンの真ん中のツメを左にずらして穴にはめ込みます。
- フィルターを取り付けます。
- 前パネルは左右片方ずつ取り付けます。



これで作業は終わりです。
エアコンを運転する


動作確認と乾燥をかねてエアコンを運転します。
コンセントを接続したら「ウィーン」という始動の音がしました。
つづいてリモコンの「暖房」ボタンを押したところ、ファンも回らず無風のままでしたが、少ししたらファンが回るとともに風も出てきました。
「暖房」は運転開始時、冷風が出るのを防ぐため数分間風が出ないことがあります。
とのことなので壊れてはいないようです。
そしてそのまま2時間ほど放置しました。
結果、臭いもせず暖房もしっかり効いて、問題ないことが確認できました。
ということで、初めてのエアコンの分解と洗浄でしたが、思ったより上手くいきました。



これで気持ちよく新年を迎えられそうです。











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