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アドレス125のリアブレーキシューを交換した【DT11A】

アドレス125のブレーキシュー
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先日、原付二種スクーターのアドレス125(DT11A)のリアブレーキシューを交換しました。

今回はその模様をお伝えします。

小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら

目次

5年間で初めての交換

今回の内容はYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。

アドレス125購入から約5年。走行距離78850㎞にして初めての交換となります。

ちなみに今回からニトリル手袋を使うことにしました。

これまでは100円ショップの軍手を使っていたのですが、不経済かつ細かい作業に不向きのため薄手のニトリル手袋を選択。

予想どおりの好感触です。

ブレーキシューの摩耗点検

まずリアブレーキレバーを握り、レバー先端の遊びを測ります。

アドレス125のブレーキレバーの遊び

アドレス125の範囲内は15~25㎜です。

範囲外の場合はアジャスタナットを回して調整します。

アドレス125のブレーキレバーの遊びの調整方法
引用:アドレス125の取扱説明書

ブレーキレバーを握った状態でインジケーターの先端が使用範囲を超えていないか確認します。

アドレス125のブレーキシューのインジケータ

私は限界のようでした。

マフラーとリアホイールを取り外す

ブレーキシューを交換するにはマフラーとリアホイールを取り外す必要があります。

取り外し方は前掲の動画または下の記事をご参照ください。

箇条書きにすると以下の手順です。

  • ヘルメットボックスの前方4つのネジと後方2つのボルトを取り外す。
  • シートとともにヘルメットボックスを取り外す。
  • O2センサリードワイヤカプラを外してワイヤをフックから外す。
  • マフラーのナット2本とボルト2本を取り外す。
  • マフラーを取り外す。
  • リアホイールのアクスルナットとワッシャを取り外す。
  • フェンダーのネジを取り外す。
  • リアホイールを取り外す。

これでようやくブレーキシューに触ることができます。

アドレス125に取り付けられたブレーキシュー

マフラーのガスケットとリアホイールのアクスルナットは再利用不可で新品に換える必要があります。

なのでブレーキシューはリアタイヤと一緒に交換するのが望ましい…

ホイールを中性洗剤で掃除したあとブレーキドラムの内径を測ります。

アドレス125のリアホイールのブレーキドラム

アドレス125の使用限度は120.7㎜です。

ここはまだ余裕があるようです。

ブレーキシューを取り外す

ブレーキシューとそのスプリングを手で取り外します。

アドレス125のブレーキシューを外す

上下のブレーキシューを90度折りたたむように倒すと外れやすいかと思います。

以下の5つを取り外します。

アドレス125のファイナルギアボックス
  • ボルト(8㎜)
  • プレート
  • スプリング
  • ピン
  • アジャスタナット

リアブレーキカムレバーのボルトとナット(両方10㎜)を取り外します。

アドレス125のリアブレーキカムレバー

ボルトの向こう側のナットをスパナで押さえました。

リアブレーキカムとレバーを取り外します。

アドレス125のリアブレーキカムレバーとカム
  • カムのポンチがレバーの穴の下側に位置する。
  • それぞれの溝の切り欠きを合わせる。

上記の接続に注意して、カムを少しずつ引き抜くようにして取り外します。

強引にねじり回すと溝の山が削れるおそれがあります。

以上の取り外したパーツおよびブレーキシューを取り付けていたギアボックスを掃除します。

ブレーキシューを取り付ける

リアブレーキカムのレバー接続部分にグリスを薄く塗ります。

アドレス125のリアブレーキカムにグリスを塗る

以下は念のためマニュアル指定の「スーパーグリスA」を用いました。

カムとレバーを取り付けます。

アドレス125のリアブレーキカムとレバーの接続箇所

わかりやすいように私はペンで溝の切り欠きの箇所にペンで印をつけました。

取り外しと同様のかたちでボルトを11N・mで締め付けます。

アドレス125のリアブレーキカムレバー
※注

私は最初にカムとレバーが完全に接続されていない状態でボルトを締めてしまいました。
やり直そうとしたところ、レバーの穴がきつく締まったためカムを引き抜くことができなくなりました。
翌日ヤスリでカムの溝の山を削り、ようやく引き抜くことができました(カムとレバーは新たに購入)。

ご注意ください…って私だけか…

ボルト(8㎜)・プレート・スプリング・ピン・アジャスタナットを取り付けます。

アドレス125のリアブレーキのアジャスタナットとピン

アジャスタナットはピンとの間に隙間ができないよう調整します。

カムとピン(下図矢印)のブレーキシュー接続箇所にグリスを薄く塗ります。

アドレス125のリアブレーキのカムとピン

今回新たに取り付けるのはキタコのブレーキシューです。

ライニング材の両端をヤスリで面取りしました。

フックの先端を奥側にして付属のバネをブレーキシューに取り付けます。

カムとピンを挟み込んでブレーキシューを取り付けます。

アドレス125のリアブレーキシューを取り付ける

上からはめ込んで下を引き伸ばしつつ取り付けました。

ブレーキレバーを握り動作や接続に異常がないか確認します。

リアホイールとマフラーを取り付ける

あとはリアホイールとマフラーを取り付けます。

これも前掲の動画と記事をご参照ください。

前述のようにリアホイールのアクスルナットとマフラーのガスケットは再利用できないので新品を取り付ける必要があります。

純正品の品番は以下のとおりです。

アクスルナット:「08319-2116A」
ガスケット:「14181-30A40」

私は現在「ウェビック」というサイトで純正品を購入しています。

ブレーキの効きを確認する

アドレス125の新しいリアブレーキカムレバー

最後にブレーキレバーの遊びとブレーキの効きを確認して完了です。

交換前はブレーキシューの減りすぎのせいかアジャスタナットを締めすぎていましたが、交換したことでアドレス125購入当初と同じ状態になりました。

アドレス125フラットシート仕様のリアタイヤ
アドレス125購入当初(5年前)

インジケータも余裕があります。

取り外した純正品のブレーキシューの厚さは3.2㎜だったのに対して新しい方の厚さは3.6㎜でした。それほど差はないように見えましたがやはり違うようです。

ちなみに今回購入したブレーキシューの装着直後はブレーキが効かないそうです。

必ず安全な場所で数回ブレーキテストを行い、なじみ(当たり)を出して慣らしを行ってください、とのことです。

私の場合、取り付け翌日に走行したところブレーキの効きに問題はありませんでした。

また何かあればお伝えしたいと思います。

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