アドレス125のスピードメーターケーブルを交換した【原付二種】

原付二種スクーターのアドレス125（DT11A）のスピードメーターとオドメーターが動かなくなったので、スピードメーターケーブルを交換しました。

今回はその交換方法をお伝えします。

素人作業です。真似される方は自己責任にてお願いします。

スピードメーターケーブルを購入

今回の内容についてはYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。

ある日突然動かなくなったアドレス125（DT11A）のスピードメーターとオドメーター。

以前乗っていたアドレスV50でも同様の症状が起きたことがあります。

そのときはバイク店に直してもらいましたが、ケーブルが切れたと言われました。

と思い、後学のために自分で直すことにしました。

そこで購入したのが、このスピードメーターケーブルです。

純正品ではありませんが、品名どおりアドレス125に使えるようです。

タグにも「アドレス125 DT11A」と書いてあるので問題ないはず。

このケーブルの両端を車両の前輪とメーターの接続部分にそれぞれつなげます。

前輪に接続されたケーブル内の芯と連動することで、メータが回転するという仕組みのようです。

前輪側にはストッパーがついていて、それ以上芯が押し込めないようになっています。

ついでに接続部分に塗るグリスも購入しました。

KITACO（キタコ）のスーパーマルチグリスです。

「金属・樹脂・ゴム等、あらゆる部位の潤滑や絶縁・防湿・防錆効果の高い万能グリス」とのことです。

しかし…

「天然ゴム（NR）への使用やブレーキパッドグリスとしての使用はしないでください」との注意書きがあります。

という疑問がわきますが、とりあえず今回はこれを使うことにします。

他の使用道具

その他、以下の道具を使いました。

段ボールは、ケーブルのグリスの汚れが地面につかないようにするために前輪のケーブル接続部分の下に敷きました。

カウルとヘッドを外す

作業を行う際は、車両の安定のために平坦な場所でセンタースタンドを立てます。

まずミラーやクランプバーなどを外します。

6つのネジ（下図赤丸）をプラスドライバーで外します。

メーター周りのカウルを外したら、3つのネジ（下図赤丸）を外します。

ヘッドを外してヘッドライトのコネクターとポジションランプ（下図矢印）を外します。

4つのネジ（下図赤枠）を外します。

下のカウルを外します。私はここを開けるのは初めてです。

勝手がわからず、ツメを留める箇所を片方割ってしまいました（上図赤丸）。

カウルのツメと車両の留める箇所は、下部とサイドの計4か所です（下図赤枠）。

下を外してから、均等に力を入れて両サイドを外すのがいいかと思います。

前輪側のケーブルを外す

スピードメーターケーブルの前輪接続部分を外します。

まずネジをドライバーで外します。

あとで締め直すときのために、両端の接続部分はどのくらいの力で締まっているのか感覚でおぼえておきます。

ケーブルを引き抜きます。

最初は手で外そうとしましたが、固かったのでペンチを使いました。

接続部分はグリスでベトベトなので、手袋の着用をおすすめします。

芯を引っ張ったところ、途中で抜けました。

やはり折れていたようです。

前輪を浮かせて手で回すと、ケーブルのギアはちゃんと回ります。

メーターが動かなくなったのは、ケーブルが原因に間違いなさそうです。

ケーブルの通り道を確認する

ケーブルを交換する前に、その通り道を確認します。

前輪からさかのぼると、フロントフォーク辺りにケーブルを通す金具がついているのが見えます。

さらにさかのぼると、2つめの金具を通っているのがわかります（下図矢印）。

その上がメーター側の接続部分です。

ケーブルを交換する際にはこの通り道をおぼえておく必要があります。

今回は新旧のケーブルをビニールテープでつなぐ方法をとりました。

古いケーブルを引っ張れば、新しいケーブルも同じ道をたどって一緒に引き上げられます。

新しいケーブルを接続する

メーター側のケーブル接続部分のナットを14mmのスパナを使って外します。

ケーブルは手で簡単に引き抜くことができます。

次に新しいケーブルの前輪接続部分にグリスを塗ります。

この黒い部分は前述のグリスが使えない天然ゴムでしょうか。

わからないので私はこのまま塗ることにしました。一応ゴムにも金属にも使えるグリスを使った方がいいかと思います。

芯を前輪のギアの穴に挿し、ケーブルをぐっと根元まで押し込んだらネジを締めます。

古いケーブルを引き抜きますが、前述の金具のスペースが狭くてつかえてしまいます。

つないだケーブルが外れてしまいました。

それでも2本とも力強く引っ張ってなんとか新しいケーブルを通しました。

テープをはがしたら、新しいケーブルをメーターに接続します。

ここも芯が穴にささったか確認して、スパナでナットを締めます。

これでケーブルが交換できました。

ハンドルを左右に切り、異常がないか確認します。

浮かせた前輪を手で回したところ、スピードメーターもオドメーターも回ることがわかりました。

あとはカウルやミラーを元に戻して完了です。

実走

実際に走ったところ、スピードメーターもオドメーターも正常に回りました。

特に困難な点はありませんが、カウルを外す際は破損にご注意ください。

あとはケーブルの耐久性が気になりますが、また何かあればお伝えしたいと思います。