原付二種スクーターのアドレス125(DT11A)のスピードメーターとオドメーターが動かなくなったので、スピードメーターケーブルを交換しました。
今回はその交換方法をお伝えします。
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら。
素人作業です。真似される方は自己責任にてお願いします。
スピードメーターケーブルを購入
今回の内容についてはYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。
ある日突然動かなくなったアドレス125(DT11A)のスピードメーターとオドメーター。
![アドレス125のメーター](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-meter.jpg)
![アドレス125のメーター](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-meter.jpg)
以前乗っていたアドレスV50でも同様の症状が起きたことがあります。
そのときはバイク店に直してもらいましたが、ケーブルが切れたと言われました。
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
だったら今回も同じでは?
と思い、後学のために自分で直すことにしました。
そこで購入したのが、このスピードメーターケーブルです。
純正品ではありませんが、品名どおりアドレス125に使えるようです。
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブル](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-scs-016.jpg)
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブル](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-scs-016.jpg)
タグにも「アドレス125 DT11A」と書いてあるので問題ないはず。
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブルのタグ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-tag.jpg)
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブルのタグ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-tag.jpg)
このケーブルの両端を車両の前輪とメーターの接続部分にそれぞれつなげます。
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブルの両端](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-both-ends.jpg)
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブルの両端](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-both-ends.jpg)
前輪に接続されたケーブル内の芯と連動することで、メータが回転するという仕組みのようです。
前輪側にはストッパーがついていて、それ以上芯が押し込めないようになっています。
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブルのストッパー](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-stopper.jpg)
![NTBのアドレス125用のスピードメーターケーブルのストッパー](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/ntb-speedometer-cable-stopper.jpg)
ついでに接続部分に塗るグリスも購入しました。
![キタコのスーパーマルチグリス](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/kitaco-super-multi-grease.jpg)
![キタコのスーパーマルチグリス](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/kitaco-super-multi-grease.jpg)
KITACO(キタコ)のスーパーマルチグリスです。
「金属・樹脂・ゴム等、あらゆる部位の潤滑や絶縁・防湿・防錆効果の高い万能グリス」とのことです。
しかし…
![キタコのスーパーマルチグリスの注意書き](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/kitaco-super-multi-grease-caution.jpg)
![キタコのスーパーマルチグリスの注意書き](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/kitaco-super-multi-grease-caution.jpg)
「天然ゴム(NR)への使用やブレーキパッドグリスとしての使用はしないでください」との注意書きがあります。
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
「万能」とは一体?
という疑問がわきますが、とりあえず今回はこれを使うことにします。
現在は純正の「スーパーグリスA」を使っています。
他の使用道具
その他、以下の道具を使いました。
- プラスドライバー
- 14mmのスパナ
- ペンチ
- ビニールテープ
- 手袋
- 段ボール
- 外したネジを入れる小物入れ
- 汚れを拭き取る布
- ゴミ袋
段ボールは、ケーブルのグリスの汚れが地面につかないようにするために前輪のケーブル接続部分の下に敷きました。
カウルとヘッドを外す
作業を行う際は、車両の安定のために平坦な場所でセンタースタンドを立てます。
まずミラーやクランプバーなどを外します。
![アドレス125のミラー等を外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-mirror-remove.jpg)
![アドレス125のミラー等を外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-mirror-remove.jpg)
6つのネジ(下図赤丸)をプラスドライバーで外します。
![アドレス125のヘッドの6つのネジ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-head-6screws.jpg)
![アドレス125のヘッドの6つのネジ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-head-6screws.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
以下ネジにはすべてプラスドライバーを用います。
メーター周りのカウルを外したら、3つのネジ(下図赤丸)を外します。
![アドレス125のヘッドの3つのネジ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-head-3screws.jpg)
![アドレス125のヘッドの3つのネジ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-head-3screws.jpg)
ヘッドを外してヘッドライトのコネクターとポジションランプ(下図矢印)を外します。
![アドレス125のライトのコネクター](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-light-connector.jpg)
![アドレス125のライトのコネクター](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-light-connector.jpg)
4つのネジ(下図赤枠)を外します。
![アドレス125の4つのネジ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-4screws.jpg)
![アドレス125の4つのネジ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-4screws.jpg)
下のカウルを外します。私はここを開けるのは初めてです。
![アドレス125の下のカウルを外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-remove-lower-cowl.jpg)
![アドレス125の下のカウルを外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-remove-lower-cowl.jpg)
勝手がわからず、ツメを留める箇所を片方割ってしまいました(上図赤丸)。
カウルのツメと車両の留める箇所は、下部とサイドの計4か所です(下図赤枠)。
![アドレス125の下のカウルのツメ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-lower-cowl-claw.jpg)
![アドレス125の下のカウルのツメ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-lower-cowl-claw.jpg)
下を外してから、均等に力を入れて両サイドを外すのがいいかと思います。
前輪側のケーブルを外す
スピードメーターケーブルの前輪接続部分を外します。
まずネジをドライバーで外します。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの前輪部分](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-front-wheel-part.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの前輪部分](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-front-wheel-part.jpg)
ケーブルを引き抜きます。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの前輪部分を外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-front-wheel-remove.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの前輪部分を外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-front-wheel-remove.jpg)
最初は手で外そうとしましたが、固かったのでペンチを使いました。
芯を引っ張ったところ、途中で抜けました。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの折れた芯](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-broken-core.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの折れた芯](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-broken-core.jpg)
やはり折れていたようです。
前輪を浮かせて手で回すと、ケーブルのギアはちゃんと回ります。
![アドレス125のスピードメーターケーブルのギア](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-gear.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルのギア](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-gear.jpg)
メーターが動かなくなったのは、ケーブルが原因に間違いなさそうです。
ケーブルの通り道を確認する
ケーブルを交換する前に、その通り道を確認します。
前輪からさかのぼると、フロントフォーク辺りにケーブルを通す金具がついているのが見えます。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの下のガイドの金具](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-bottom-bracket.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの下のガイドの金具](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-bottom-bracket.jpg)
さらにさかのぼると、2つめの金具を通っているのがわかります(下図矢印)。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上のガイドの金具](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-bracket.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上のガイドの金具](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-bracket.jpg)
その上がメーター側の接続部分です。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上の接続部分](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-connection-part.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上の接続部分](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-connection-part.jpg)
ケーブルを交換する際にはこの通り道をおぼえておく必要があります。
今回は新旧のケーブルをビニールテープでつなぐ方法をとりました。
![アドレス125のスピードメーターケーブルをテープでつなぐ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-tape-connect.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルをテープでつなぐ](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-tape-connect.jpg)
古いケーブルを引っ張れば、新しいケーブルも同じ道をたどって一緒に引き上げられます。
新しいケーブルを接続する
メーター側のケーブル接続部分のナットを14mmのスパナを使って外します。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上部を外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-remove.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上部を外す](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-remove.jpg)
ケーブルは手で簡単に引き抜くことができます。
次に新しいケーブルの前輪接続部分にグリスを塗ります。
![アドレス125のスピードメーターケーブルにグリスを塗る](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-peedometer-cable-grease.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルにグリスを塗る](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-peedometer-cable-grease.jpg)
この黒い部分は前述のグリスが使えない天然ゴムでしょうか。
わからないので私はこのまま塗ることにしました。一応ゴムにも金属にも使えるグリスを使った方がいいかと思います。
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
今回は自己責任ということで…。
芯を前輪のギアの穴に挿し、ケーブルをぐっと根元まで押し込んだらネジを締めます。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの下部を接続する](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-bottom-connect.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの下部を接続する](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-bottom-connect.jpg)
古いケーブルを引き抜きますが、前述の金具のスペースが狭くてつかえてしまいます。
![アドレス125のスピードメーターケーブルに貼ったテープが外れる](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-tape-come-off.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルに貼ったテープが外れる](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-tape-come-off.jpg)
つないだケーブルが外れてしまいました。
それでも2本とも力強く引っ張ってなんとか新しいケーブルを通しました。
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
引き抜いた旧ケーブルはお役御免です。
テープをはがしたら、新しいケーブルをメーターに接続します。
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上部を接続する](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-connect.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブルの上部を接続する](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-top-connect.jpg)
ここも芯が穴にささったか確認して、スパナでナットを締めます。
これでケーブルが交換できました。
![アドレス125のスピードメーターケーブル交換](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-replacement.jpg)
![アドレス125のスピードメーターケーブル交換](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-speedometer-cable-replacement.jpg)
ハンドルを左右に切り、異常がないか確認します。
浮かせた前輪を手で回したところ、スピードメーターもオドメーターも回ることがわかりました。
あとはカウルやミラーを元に戻して完了です。
実走
![アドレス125の直ったスピードメーターとオドメーター](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-repaired-meter.jpg)
![アドレス125の直ったスピードメーターとオドメーター](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2023/04/address125-repaired-meter.jpg)
実際に走ったところ、スピードメーターもオドメーターも正常に回りました。
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
![](https://koishiken.com/wp-content/uploads/2022/07/koishiken-150x150.jpg)
無事修理できました。
特に困難な点はありませんが、カウルを外す際は破損にご注意ください。
あとはケーブルの耐久性が気になりますが、また何かあればお伝えしたいと思います。
その後、60100kmほどで今回と同様にケーブル内の芯が折れてメーターが止まってしまいました。
約26000kmもってくれたようです。
再び同じ物を購入して取り付けました。
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