前回、原付二種スクーターのアドレス125(DT11A)の空気圧を測定しました。
今回は空気入れの模様をお伝えします。
バイク店やガソリンスタンドに空気を入れに行くのが面倒、という初心者同志のご参考になれば幸いです。
小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら。
パナレーサーの空気入れを購入
今回の内容はYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。
使用するのはパナレーサー(Panaracer)のフロアポンプです。
手動です。
エアコンプレッサーも考えましたが、以下の点によりあきらめました。
- 高価
- 電源が必要
- 巨大
- 音も大きそう
原付程度のタイヤなら手動の空気入れで間に合うだろうという考えでAmazonにて購入しました。
また、私が購入したものは空気圧のメーターが付いていません。
というのも、どうも安価な空気入れのメーターはあまりアテにならないそうです。
なので空気圧の測定と調整は前回お伝えしたエアゲージを使うことにします。
こちらの方が精度が高いはずで、空気を抜くこともできるので便利です。
特徴・材質
口金は仏・英・米式のエアバルブに対応しています。
2口が一体となっているため、各エアバルブに装着するのにアダプターやクリップは必要ありません。
空気圧の上限は以下のとおりです。
- 仏・米式バルブ:約700kPa(7kgf/㎠)
- 英式バルブ:約500kPa(5kgf/㎠)
アドレス125は米式バルブのため使用には問題ありません。
材質は下図のとおりです。
「PP」とはポリプロピレン、「EPDM」とはエピレンプロピレンジエンゴムのことです。
素材のことは私もよく分かりませんが、金属ではないので重厚さや冷たさは感じません。
重量・サイズ
重さは約714gでした。
片手で楽に持つことができます。
サイズは以下のとおりです。
- ホースの長さ(口金まで):約72cm
- ハンドルを下げた高さ:約62cm
- ハンドルを上げた高さ:約107cm
- ハンドルの幅:約21.5cm
- フットステップの幅:約23.5cm
エアコンプレッサーに比べると、持ち運びや収納に苦はありません。
使い方
空気の入れ方は簡単で、以下米式バルブで解説します。
まずバルブのキャップを外します。
次にロックレバーを起こした状態で口金をバルブに挿し込みます。
ロックレバーを倒して口金を固定します。
ロックレバーを倒さないと、プシューとバルブから勢いよく空気が漏れ続けてしまうので素早く行う必要があります。
あとはハンドルを上下して空気を入れます。
終わったらロックレバーを起こして素早く口金を外します。
アドレス125のタイヤに空気を入れる
前回の空気圧の測定と同じく、空気入れはタイヤが冷えた状態で行った方が確実のようです。
なおアドレス125のタイヤの空気圧は下図のとおりです。
ちなみに私はこれまで一度も他人を乗せたことがなく、今後もおそらく乗せることはないため、「1名乗車」の空気圧を入れます。
前輪
まずエアゲージでタイヤの空気圧を測ります。前輪は前回のとおり90kPa。
フロアポンプの口金をブレーキディスクの反対側から挿します。
ギリギリ装着することができました。
前述のようにモタモタしていると空気が抜けてしまうため、素早くロックレバーを倒して固定します。
どれだけ空気が入るのか分からなかったので、とりあえず10プッシュしました。
しかし…
けっこうな量の空気を漏らしたのか、かえって空気圧が下がってしまいました。
今度は30プッシュしたところ、190kPaまで空気が入りました。
多めに入れた状態からエアゲージのリセットボタンを押して標準値の150kPaまで空気を減らしました。
後輪
後輪も同様の手順で行います。
こちらもギリギリ口金を挿すことができました。
相変わらずマフラーが邪魔ですが…
今度は20プッシュしたところ、150kPaから220kPaまで上がりました。
標準値より多めに空気を入れるには何プッシュでいくら入るか最初に確認しておけば、以降効率よく行うことができるかと思います。
後輪は標準値200kPaまでエアゲージで減らしました。これで終了です。
空気を入れる前と入れた後のタイヤを手で押したところ、前輪後輪とも感触はあまり変わりませんでした。
感覚に頼ると正確にはできないため、数値を見ながら行う必要があると実感しました。
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