2年前(2021年)の冬にグリップヒーターを原付二種スクーターのアドレス125(DT11A)に取り付けました。
今回はその機能と効果のほどをお伝えします。
また電力については、スマホの充電と両立するのかも検証しました。
バイク走行時の防寒のご参考になれば幸いです。
小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら。
グリップヒーター購入
今回の内容はYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。
購入したのはこちらのグリップヒーターです。
Amazonにて送料込みで990円でした(購入時)。
これを選んだ理由は、廉価に加えて当時Amazonランキング1位だったからです。
「ジェネリック」という、薬を連想させる名前のメーカーのものです。
Amazonには他にも同じロゴの似たような商品がいくつかあります。
それらはスイッチの類がついていますが、私が購入したものにはそのような機能はなく、ケーブルを挿すだけのタイプです。
それはともかく、包装がしわくちゃで少し心配になりました。
「チャイナポスト」と書いてあって中国からの発送のようです。注文から3週間ほどで届きました。
開封
説明書の類はありませんでした。
先ほども触れましたが、これはスイッチや温度調整などの機能はありません。
USB電源にケーブルをつないで、グリップに巻きつけるだけです。
激安ゆえに品質や耐久性が心配ですが、ぱっと見は問題ありません。
外側は布で、中に電熱パッドが入っているようです。
個人的にこのロゴは要りません。
というか、Amazonの商品ページの画像ではロゴのない黒一色のものでしたが、私同様「写真と番うものが届いた」というレビューが散見されます。
なのでロゴの有無についてはちょっとした賭けになるかもしれません。
消費電力は7.5wのようです。
Amazonのレビューによると「電源は2A以上ないと使い物にならない」とのことですが、果たして如何。
モバイルバッテリーに接続してみた
とりあえずモバイルバッテリーにつないでみました。
これはダイソーのバッテリーで、出力は2.1Aです。
思ったよりすぐ暖かくなりました。ほんのり暖かいという感じです。
ただそれ以上は暖かくはなりません。
次はAnkerのモバイルバッテリー。出力はおそらく3Aです。
こちらはかなり暖かい。さっきとははっきり違います。というか熱いくらいです。
バイクで走るにはやはり2A以上、できれば3Aは必要のようです。
ただ電力の消費が激しい。
モバイルバッテリーの充電の目盛りがすぐ減っていきます。
このAnkerのバッテリーの容量は10000mAhですが、おそらく良くて2時間くらいしか持たないかと思います。
バイクではどうなのか、以下アドレス125に取り付けて確かめてみました。
アドレス125に取り付ける
私はアドレス125(DT11A)にUSB電源を取り付けています。
その模様は下の記事をご参照ください。
このUSBポート2口のタイプを選んだのは、一方はスマホの充電用に、もう一方はこのグリップヒーターを使うためです。
この電源の出力は1ポート2.4Aなのでグリップヒーターも使えるはず。
取り付けはいたって簡単です。
ケーブルがバイクの内側にくるようにして、パッドをグリップに巻いてマジックテープで留めます。
あとはケーブルを電源につなぐだけ。時期が過ぎたら簡単に外すことができます。
USBケーブルの長さは約1mで、アドレス125には長すぎます。
慣れるまでは違和感はありますが、握りは問題ありません。
バイクのグリップを外して取り付ける交換タイプのヒーターがありますが、アドレス125はその作業がかなり難しいそうです。
グリップやネジが接着剤でガチガチに固定されているらしく、それらを外すのは私には手に余ります。また業者に頼むと工賃がかかってしまいます。
なので簡単な巻き付けタイプを選びました。
パッドの幅は約10.5cm。アドレス125のグリップには過不足なく巻くことができます。
走行テスト
キーをオンにすると、30秒ほどで暖かくなってきました。
さっそくアドレス125を走らせました。
このときの気温は15度前後です。
グリップヒーターのみで走行
まずは素手で走行しました。
Amazonの商品ページによると、ヒーターの温度は55~65度になるそうです。
手の甲は冷えますが、ヒーターのおかげで手の平は充分暖かい。効果ありです。
薄手のグローブで走行
次はワークマンで買った薄手のグローブをはめて走行しました。
こちらも握りに問題はありません。ヒーターの熱も伝わります。
これくらいの気温であればこのグローブで充分です。
しかし、このグローブに限りませんが、パッドがグリップを握る方向に徐々にズレていきます。
がっちりマジックテープを留めるか、それでもズレる場合はちょくちょく元に戻す必要があります。
これがけっこうなストレスとなります。
厚手のグローブで走行
次は同じくワークマンで買った厚手のグローブをはめて走行しました。
これはちょっと握りづらい。
ですが、こちらも熱は伝わります。意外に暖かい。
ハンドルカバーをつけて走行
次はグリップヒーター&ハンドルカバーで走行しました。手は素手です。
これなら手の甲の冷えを防げるうえにヒーターのロゴも隠せます。
これはかなり暖かい。手だけコタツに入っているようでした。
ただし、真冬ではこれでも冷えます。
手にグローブをはめても暖かくはなりません。
真冬では気休め程度となります。
ちなみに、エンジンを切るとヒーターはすぐに冷えます。
iPhoneを充電しながら走行
最大の懸念は「スマホの充電とグリップヒーターが併用できるか」ということです。
私は一方のUSB電源にはワイヤレス充電ができるスマホホルダーを接続しています。
これでiPhone(SE2)を充電しながらグリップヒーターを使うことができるのか試します。
Googleマップを起動して走る
iPhoneはGoogleマップを起動させた状態で走ります。
果たして両方の電力は賄えるのか…
エンジンをオンにしたところ、ちゃんとiPhoneの充電が開始されました。
ヒーターも機能しています。以前のように暖かい。
すぐにiPhoneの充電マークが消えて、充電が止まってしまいました。
幸いスマホホルダーのスイッチを入れ直したら充電が再開されました。グリップは暖かいままです。
そのまま30分ほど走行したところ、iPhoneのバッテリー残量に変化はありませんでした。減りもしなければ増えもしません。
グリップヒーターを取り付ける以前は順調に充電されていたので、グリップヒーターに電力を奪われたのでしょうか。
バイクの電気系統のことはさっぱり分かりませんが、iPhoneのバッテリーは現状維持だったのでとりあえず良しとします。
Uber Driverを起動して走る
私はこのアドレス125でUber Eats の配達もしています。
最後に配達アプリの「Uber Driver」を起動させた状態で走ります。
冬は手を温めスマホを充電しながら配達をしたい。
すべてはそのための計画です。
といっても、これまでの経験上Uber Driverは電力消費が激しいようで、厳しいとは思います。
案の定、バッテリーは減っていきます。
おまけに充電も止まってしまいました。
さきほどのGoogleマップでは充電が止まったのは一度だけでしたが、Uber Driverはちょくちょく止まってしまいます。しかもオフラインでこの有様です。
20分ほど走ってバッテリーは12%も減ってしまいました。
グリップヒーターとスマホ充電の両立は厳しいようです。
電源の取り方を改めた方がいいのかもしれませんが、私には手に余るためこれにて終了します。
ワンシーズン使った結果…
その後、グリップヒーターとワイヤレス充電スマホホルダーをワンシーズン併用してみました。
結果、やはりどうあがいても私のiPhone(SE2)はUber Driverを起動しているとバッテリーが減ることがわかりました。
現在Uber Eats の配達では、iPhoneの充電にはモバイルバッテリーを使っています。
グリップヒーターの耐久性に関しては、壊れることなくワンシーズンもちました。
激安のわりに使えるようです。
真冬は気休め程度とはいえ、無いのに比べるとやはり全然ちがいます。
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