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アドレス125のブレーキフルードを交換した話【原付二種】

アドレス125のブレーキフルードを交換する
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昨年の2022年に初めてアドレス125のブレーキフルードを交換しました。

今回はそのときの模様をお伝えします。

自分で交換したい、という初心者同志のご参考になれば幸いです。

小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら

目次

スズキの純正ブレーキフルードを購入

今回の内容はYouTubeに動画もアップしているので、よければこちらもご覧ください。

私はアドレス125のエンジンオイルは毎回バイク用品店の2りんかんで交換してもらっていますが、その際にブレーキフルードが少なくなっていると言われました。

調べたところ、その交換は自分でもできそうだったので挑戦することにしました。

さっそくブレーキフルードを購入。

「DOT」というのはブレーキフルードの性能を示す規格で、アドレス125の適合ランクは「DOT4」のようです。

私は一応スズキの純正品を選びました。

ただこれは500mlで、今回は半分ほど余りました。

ちなみにアドレス125のマニュアルによると、ブレーキフルードは安全のため2年ごとに交換してください、とのことです。

ブレーキ関連は命に関わる重大なパーツです。交換作業は自己責任にてお願いします。
無理と判断したらバイク屋さんで交換してもらうのが無難です。

事前準備

作業しやすくするために、100円ショップで購入した別の容器に適量を移しました。

アドレス125のブレーキフルードを容器に移す

ブレーキフルードは塗装面やプラスチック・ゴム類を損傷させるそうなので、他に付着したらすぐに拭き取るようにします。

また吸湿性があるそうで、用が済んだらフタはすぐ締めるようにします。

色は黄味がかっていて、刺激臭はしませんでした。

次に空のペットボトルとホース(内径4mm)を用意しました。

ブレーキフルードの廃液を入れる容器

ペットボトルのフタにはホースの通り穴と空気穴をあけておきます。

これにホースを通して廃液受けにします。

ホースはホームセンターの園芸コーナーにて50cmで切り売りしてもらいました。

ただ後述しますが、内径4mmだとブリーダープラグに挿しにくいため、5mmの方がいいかもしれません。

他には以下の物を用意しました。

  • 8mmのメガネレンチ
  • プラスドライバー
  • 14mmのレンチ
  • スポイト
  • パーツクリーナー
  • 段ボール
  • 養生テープ
  • タオル
  • キッチンペーパー
  • ゴミ袋
  • ポリ手袋
  • 穴のあいていないペットボトルのフタ

ブレーキフルード交換作業

まず、平地にセンタースタンドを立ててアドレス125を停めます。

アドレス125の下に段ボールを敷く

その際、地面を汚さないよう液だれに備えて前輪に段ボールを敷きます。

リザーバータンクを確認する

アドレス125の場合、ブレーキフルードの交換に必要なリザーバータンクはカウルの内側にあります。

そのためミラーとカウルを外します。

ミラーとカウルの外し方は下の記事をご参照ください。

リザーバータンクが現れました。

アドレス125のリザーバタンク

フタにも「純正ブレーキ液DOT4をご使用下さい」と書かれていました。

液面を確認したところ、特別減ってはいないように見えます。

アドレス125のリザーバタンクの液面

アドレス125のマニュアルによると、「ロアレベルより上にあるかを点検します」とのことですが、そのロアレベルが窓に刻まれていないのでよく分かりません。

アドレス125のリザーバタンクのロアレベル
アドレス125のマニュアルより引用

これを見ると充分な量のような気がしますが、後学のために交換します。

リザーバータンクを開ける

ハンドルを直進状態にします。

アドレス125のハンドルを真っすぐにする

作業前にブレーキレバーを握り、改めてブレーキタッチを確認します。

アドレス125のブレーキレバーを握る

ブレーキフルード交換後にこれよりゆるくなったりスカスカになったりしたら問題ありということになります。

液が他に付着しないようタオル等でリザーバータンク周りを養生したら、フタをプラスドライバーで開けます。

アドレス125のリザーバタンクの蓋を開ける

ちなみに、ポリ手袋は汗で手にくっつき不快なため、私はすぐに外しました。

フタ2枚とゴムのダイヤフラムを取り出します。

アドレス125のリザーバタンクの蓋
フタ2枚
アドレス125のリザーバタンクのダイヤフラム
ダイヤフラム

私は一応それぞれをパーツクリーナーで洗浄しました。

使ったのはこちら。

プラスチックセーフで、ゴムにも「影響は少ない」と書いてあるので、例により自己責任にて使いました。

アドレス125のリザーバタンクのフタを洗浄する

これまでの変色したブレーキフルードはスポイトで吸い出します。

アドレス125のブレーキフルードを吸い出す

その後、リザーバータンク内も拭きました。

液がない状態でブレーキレバーは握らないようにします。

ブリーダープラグにホースを装着する

前輪のブリーダープラグのキャップを抜きます。

アドレス125のブリーダープラグ
ブリーダープラグ(矢印)

プラグに廃液受けのホースを装着します。

アドレス125のブリーダープラグにホースを挿す

これが難儀で、ホースの先端を斜めにカットすることでようやく挿すことができました。

次に8mmのメガネレンチをボルトに通したら、ホースを上向きにして養生テープでとめます。

廃液を押し出す

新しいブレーキフルードをリザーバータンクに注入します。

アドレス125のブレーキフルードを注入する

これはすぐになくなるため多めに入れます。

メガネレンチを握り、反時計回りでボルトをゆるめます。

アドレス125のブリーダープラグのボルトを緩める

液がホースを登っていきます。これで以前のブレーキフルードが押し出されました。

上向きにすることで、比重の軽い空気が登りやすくなる…そうです。

時計回りでボルトを締めると液の流れが止まります。

アドレス125のブリーダープラグのボルトを締める

この間もブレーキレバーは握らないようにします。

ブレーキフルードを交換する

前置きが長くなりましたが、いよいよブレーキフルードの交換作業に入ります。

まずブレーキレバーを握ったままの状態でボルトをゆるめます。

アドレス125のブレーキフルードを押し出す

その瞬間、ブレーキレバーが柔らかくなるのでボルトを締めます。

アドレス125のブレーキフルードの流れを止める

ブレーキレバーをゆっくり戻します。

そして再びブレーキレバーが固くなるまで何回か握ります。

以降は、ブレーキレバーを握ったままボルトをゆるめ、レバーが柔らかくなったらボルトを締め、またレバーを握る…の繰り返しです。

  • ブレーキレバーを握る(油圧を高める)
  • ボルトをゆるめる(液を流し出す)
  • ボルトをしめる(液の流れを止める)
  • ブレーキレバーを戻す

このワンセットを繰り返すことで新しいブレーキフルードに入れ替わります。

ホースを通る液がキレイになるまで行います。

当然、廃液が流れるぶん新しい液も減っていくので、都度ブレーキフルードをリザーバータンクに継ぎ足す必要があります。

注意点はブレーキフルードを切らさないことです。

「エア噛み」したら「エア抜き」する

ブレーキフルードがない状態のまま交換作業を行うと空気が混入してしまいます。

これを「エア噛み」といい、ブレーキがまったくきかなくなるおそれがあります。

非常に危険なので、その場合は「エア抜き」する必要があります。

私はブレーキフルードの継ぎ足しを怠りエア噛みしてしまいました。

アドレス125のブレーキフルードに混入した空気

油圧がかからないせいか、ブレーキレバーを握ってもフニャフニャです。

ブレーキフルードを継ぎ足しつつ、空気が抜けるまで上記の交換作業を繰り返しました。

結果、どうにか以前のようにブレーキレバーを固く握ることができるようになりました。

仕上げ

最後はブレーキレバーを握り、グリップにつく前の状態でボルトを締めます。

アドレス125の緩んだブレーキレバー

これでエア噛みしにくくなるとのことです。

ボルトを増し締めしてホースとメガネレンチを抜いたら、プラグやボルト周辺を拭きます。

アドレス125のブリーダープラグを拭く

ブリーダープラグにキャップを装着します。

アドレス125のブリーダープラグを装着する

リザーバータンクにブレーキフルードを適量継ぎ足します。

アドレス125のリザーバータンクにブレーキフルードを追加する

入れすぎるとブレーキパッドを交換するときにあふれるそうです。

アドレス125のリザーバータンクに入れ替えたブレーキフルード

前述のように目盛りがないので目安が分かりませんが、これくらい…だと思います。

ダイヤフラムとフタ2枚をかぶせてドライバーでネジを締めます。

アドレス125のリザーバータンクの蓋を閉めた

ブレーキタッチは以前と同じ…はずです。

ブレーキフルードを交換した前後のアドレス125のブレーキタッチ

以上で作業終了です。

私の場合、廃液の入ったペットボトルは穴のあいていないフタをして持ち帰りました。

廃液はタオルに吸わせてゴミに出しました。

その後アドレス125を走らせたところ、ブレーキは正常にかかり、現在まで異常はありません。

夏は控えた方がいい

ハンカチで首の汗を拭く男性

やる前は難しいと思いましたが、手順を覚えれば流れ作業となるので簡単でした。

ただし、夏は控えた方がいいかもしれません。

というのも気温が高いと、立ったり座ったりを繰り返しているうちに立ちくらみがして危険だからです。

特に人気のない場所でひとり作業する場合、熱中症で倒れたら長時間気づかれないおそれがあります。

効率も考えると、できるなら2人で行うのが望ましいと思いました。

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