以前、WordPressのブログ開設に必要なものをお伝えしました。
今回はそのうちの「独自ドメイン」について掘り下げたいと思います。
そのメリットや取得について、初心者同志のご参考になれば幸いです
小石健と申します。YouTubeチャンネルはこちら。
ドメインとは?
「ドメイン」とは、簡単にいうと「インターネット上の住所」です。
たとえば当ブログのURL「https://koishiken.com」の場合、「koishiken.com」の部分がドメインとなります。
インターネットの世界で、訪問者は行きたい住所(ドメイン)にアクセスします。
そして「サーバー」という土地に保存してある情報を元にして表示されたウェブサイト(ブログ)を閲覧する、という仕組みになっています。
そして、ドメインは「独自ドメイン」と「共有ドメイン」のふたつに大きく分けられます。
独自ドメイン
独自ドメインとは個人や団体が独自に取得しているオリジナルのドメインです。
当ブログの場合、「koishiken.com」が丸々独自ドメインとなり、自分で自由に決めることができます。
共有ドメイン
一方、共有ドメインとはひとつのドメインを複数の人や団体が共有して使うドメインです。
私が利用していた「FC2」という無料ブログサービスの場合、たとえばURLは「http://koishiken.blog.fc2.com」となります。
この例では「blog.fc2.com」がFC2の独自ドメインとなります。
「koishiken」の部分は「サブドメイン」といいます。
無料ブログサービスでは、共有ドメインは無料で利用できますが、自分で決められるのはサブドメインのみです。
ブログサービスの独自ドメインは最初から割り当てられていて、利用者が自由にすることはできません。
無料ブログはマンションを間借りする感じです。
逆に独自ドメインのブログは一戸建てといえるでしょう。
独自ドメインを取得するメリット
個人の初心者がWordPressでブログを始める場合、ほとんどがレンタルサーバーを借りて独自ドメインを取得するはずです。
レンタルサーバーが提供している共有ドメインもありますが、それらを使うのはおすすめしません。
なぜなら共有ドメインは、独自ドメインに比べてSEOや収益の点で不利だからです。
以下、独自ドメインのメリットと必要性を述べます。
メリット1:ドメインを維持できる
共有ドメインは提供元が所有しているため、それらのサービスが消滅してしまうとドメインも消滅してしまいます。
またサーバーを移転する際も、共有ドメインは手放さなければなりません。
ドメインを失うということは、ドメインパワーやGoogleの評価を失うということです。
独自ドメインなら「ドメイン移管」といって、ドメインを管理している業者を変更することができます。
さらにサーバーを移転する際も、独自ドメインはそのまま維持することができます。
ブログがそれまで蓄積してきた実績や評価を維持することができるということです。
メリット2:SEOで有利
前述のように、独自ドメインはGoogleの評価を維持することができるためSEOで有利となります。
またGoogleでは、検索結果に表示される同一ドメインのページは最大2件までとなっています(例外あり)。
検索結果の多様性が目的のようですが、同じドメインと見なされる無料ブログ(たとえばアメブロ)の場合はユーザー同士が競合してしまい不利となります。
その点、独自ドメインは自分だけのものなので他人の影響を受けることはありません。
メリット3:Googleアドセンスの審査に通る
多くの読者に訴求できる広告配信サービスの「Googleアドセンス」ですが、昔は共有ドメインでも審査に通ることができました。
ですが、現在はかなり厳しくなっているようです(というかほぼ無理)。
また無料ブログの場合、共有ドメインのままだとブログサービス側の広告が勝手に表示されることがあります(ブロガーに収益は入らない)。
最初から独自ドメインを取得するWordPressのブログならそのような心配はありません。
ただし、独自ドメインでもGoogleアドセンスの審査基準を満たさなければ承認されません。
いずれにせよ良質なコンテンツ作りが重要となります。
独自ドメインを取得する方法
独自ドメインを取得するには主にふたつの方法があります。
レンタルサーバーかドメイン登録サービスのどちらかと契約して取得する方法です。
レンタルサーバーで独自ドメインを取得する
WordPressでイチからブログを始めます。
という初心者におすすめなのが、「サーバー契約すると独自ドメインがもらえる」レンタルサーバーを選ぶことです。
結論からいうと、初心者は「ConoHa WING
ConoHa WINGなら、サーバー契約すると独自ドメインが永久無料になるうえに、サーバーとドメインの紐づけからWordPressのインストールまで流れ作業で行えるようになるからです。
お得なうえにブログ開設の手間を省くことができます。
おすすめレンタルサーバーは下の記事でも解説しています。
ドメイン登録サービスで独自ドメインを取得する
もう一方は、ドメイン登録サービスと契約して独自ドメインを取得する方法です。
たとえば「お名前.com
独自ドメインはそれらと契約して取得し、サーバーはレンタルサーバーと契約して、両者をそれぞれ紐づけることになります。
また、レンタルサーバーとドメイン登録サービスを運営しているのが同じ会社だと、サーバーとドメインの相性が良かったり紐づけが簡単だったりします。
ちなみに、ConoHa WINGとお名前.comはともに「GMOインターネット株式会社」が運営しています。
独自ドメイン取得にかかる費用
独自ドメイン取得にかかる費用も、主に「レンタルサーバー契約」と「ドメイン登録サービス契約」とのふたつに分かれます。
レンタルサーバーの「独自ドメイン永久無料」
「サーバー契約すると独自ドメインが無料で取得できる」レンタルサーバーの場合、当然ドメイン代は無料となります。
私は前述のレンタルサーバー「ConoHa WING
ひと月あたり660円です。
サーバーと独自ドメインがセットでこの低価格となるので、かなりお得かと思います。
繰り返しますが、初心者はこちらの方法で独自ドメインを取得した方が便利です。
ドメイン登録サービスの費用
次は、ドメイン登録サービスと契約して独自ドメインを取得する場合です。
たとえば、一般的な「○○○○.com」というドメインを「お名前.com」で取得・更新すると下表の料金がかかります。
レンタルサーバー同様、ドメイン登録サービスもキャンペーンを開催しています。
このお名前.comのケースだと、1人1個に限り「.com」と「.net」は2年登録1円で取得できます。
ただし更新は1000円以上かかるので、長い目で見ると、レンタルサーバー契約とセットで取得する方がお得かもしれません。
また「.com」や「.net」などの「トップレベルドメイン」は種類によって値段が変わります。
たとえば、日本固有のドメインを示す「.jp」や法人しか取得できない「.co.jp」は他より高額となります。
独自ドメインの決め方・名付け方
独自ドメインは末尾の「トップレベルドメイン」とその左側の「ドメイン名」に分かれます。
よく目にする「.com」や「.net」というのがトップレベルドメインです。
トップレベルドメインは数あるなかから選択し、ドメイン名の文字列は自由に決めることになります。
ただし、ドメインは住所と同じで世界にひとつだけなので、他と同じものは取得できません。
契約切れで失効したドメインは、他人でも取得できるようになるので要注意です。
また、ドメインはどんなものにするかブログ開設前にあらかじめ考えておいた方がいいかと思います。
以下に注意してお気に入りのドメインを決めます。
トップレベルドメインを選ぶ
トップレベルドメインは種類が多いのでどれにするか悩みがちです。
個人の初心者であれば「gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)」と呼ばれる、誰でも取得できるドメインを選ぶのがいいかと思います。
そのなかでも「.com」が一般的です。
私もとりあえずこれにしました。
gTLDは他に以下があります。
- .net
- .org
- .biz
- .info
ドメインでSEOに有利または不利になることはないので、迷ったら「.com」にすれば問題ありません。
ドメイン名を決める
ドメイン名は日本語にすることもできますが、SNSでシェアする際に文字化けしてしまうのであまりおすすめはしません。
他にも細かなルールはありますが、半角英数字と半角ハイフンを使って簡潔で意味の通じる文字列にすれば問題ありません。
前述のようにドメインでSEOに有利不利はありませんが、長すぎると見栄えが悪いし、意味不明な文字列はサイトになんの印象も与えません。
愛着がわかない。
ブログタイトルや扱うジャンルを連想させるものが一般的で良いかと思います。
この辺は好きなブログを参考にするのがいいでしょう。
ただ、ドメインは後で変更することができません。
ブログタイトルは変更可能なので、ブログタイトルや扱うジャンルが変わっても違和感のないドメイン名にするのも一つの手です。
私は自分のニックネームをドメイン名にしました。
これならブログがいくら迷走しようが問題はありません。
ドメインを決めたら検索しよう
ドメインを考えたら、とりあえず検索して取得できるか確認してみます。
たとえば「ムームードメイン
一例として、ここでは私のドメイン名「koishiken」を検索窓に入力して検索します。
するとそのドメインが取得できるか結果が表示されます。
上図の場合、「koishiken.com」はすでに私が取得しているので当然取得することはできません。
別のトップレベルドメインを使うか、まったく別のドメインにするかに判断が分かれます。
このように希望のドメインが取得できるか確認して、実際の契約時に備えることができます。
独自ドメインまとめ
以上、独自ドメインについてお伝えしてきました。
まとめると以下となります。
- ドメインはブログ開設に必須。
- ドメインは「独自ドメイン」と「共有ドメイン」がある。
- WordPressでブログをやるなら独自ドメインが良い。
- 初心者はレンタルサーバーの「独自ドメイン永久無料」のセット契約がおすすめ。
- 個人は迷ったら「.com」で良い。
- ドメイン名は半角英数字と半角ハイフンで短く簡潔に。
当記事が愛着のもてるドメイン取得の一助となれば幸いです。
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